さくらももこさんを恨んだ小学生時代

ちびまる子ちゃん」作者として馴染みの深い漫画家、さくらももこさんが亡くなりました。衝撃の訃報でした。物心ついた頃からちびまる子ちゃんはテレビでやっていて、小学校のキャンプファイヤーでおどるポンポコリンを踊った記憶もあります。

 

まだ53歳という若さにも驚きました。そして、乳がんということも。乳がんの恐ろしさを再確認しました。

 

さくらももこさんのご冥福をお祈りするとともに、少しだけ思い出話をしようと思います。

 

”さくらえび”で知った真実

 

さくらえび (新潮文庫)

さくらえび (新潮文庫)

 

 

小学生の頃、結構本を読むのが好きでした。普段は小説ばかり読んでいた私が初めて読んだエッセイがさくらももこさんのさくらえび。あれは小学2年生の頃でした。

 

母親に勧められたのがきっかけでした。母も本好きで、大抵の本は母親に勧められて読んでいたのでその時も特に違和感もなく、エッセイといってもとっても読みやすいので、楽しんで読んでいました。

 

が。途中、本当になんでもない一文に、「サンタが親だ」と書いてありました。当時小学2年生。全く疑っていないわけでもないですが、基本的に皆サンタさんを信じている年齢です。目を疑うというか、何度も読み返しました。やはりそこにはサンタが親だと書かれていて、それも「子供達よ、サンタは親だよ」と教えるのではなく、「サンタが親だと知らない子供が」どうの、みたいな話で。さも当たり前かのように書かれていたのです。

 

さらに問題は、それが親に借りた本だと言うことです。親はこの一文があることをわかってわざと私に本を貸したのか?いや、だったら返したときに何かあるはず。ないということは母は気づいていないのか…?

 

かと言って、子供ながらも、親に「サンタは親なんでしょ」と言うわけにもいかず、好奇心もあって、それから毎年クリスマスには真相を確かめにかかることにしました。

 

クリスマスの大推理

 

まずは小学2年生のクリスマス。ドキドキしつつ待っていたけど、普通に寝てしまって、普通に朝起きたらプレゼント。中身は…その真実を知っていると、あの店で買ったんだなって思ってしまう気もする。

 

小学3年生。今度はクリスマス直前、母の鏡台の近くでクリスマス感溢れる紙袋を発見。おや、と思っていると案の定サンタさんのプレゼントはその紙袋に入っていた。いや、バレバレやーん。

 

小学4年生。もう分かっているぞ、ということとしばらく起きられるようになったこともあって寝たふりをする。枕元に何か置く音がしたのを覚えている。が、親と同じ部屋なのもあって確認には至らなかった。朝起きたら、去年と同じ紙袋だった。いやいや。

 

小学5年生。ここまで来ると楽しみなのは中身であって、もうサンタさんは親で確定だ。DS欲しいなあ。と思っていた。

枕元にあったのはニンテンドーDSLite。やった!と思ったのもつかの間、何かおかしい。説明書や、箱、本体裏面の注意書き、全て英語だったのだ。…もしかしてフィンランドの…?いや、そんなわけがない。しかし、後日友人のものと比べても、友人のDSは本体裏も説明書も日本語だ。やっぱりサンタさんは実在した…?

 

 

ここまで色々あったにも関わらず、中学に入るとすぐ親に「クリスマス何が欲しい?」と直接言われ、サンタクロースは自然消滅しました。今だにDSが海外版だった理由は知りませんが、ネットででも購入したのでしょう。

 

小学2年生の頃は、本当にさくらももこさんのことを恨みそうになりました。だってこんなに面白くて読みやすくて、子供でも読むだろう本に、そんなにあっさり書きます?でも、おかげさまでそのあと数年、ちょっと違った意味で楽しいクリスマスだったかな、とも思います。父親がやたらフィンランドにあるサンタクロース村の話をしてきたことも、DSもわざと海外版だったのなら、気づき始めた私に親も対抗していたんでしょうか。だったら面白いな。

 

子供がサンタは親だと知るタイミングって、みんないつなんでしょうか。親に言われるのは、なんだか少しかわいそうだし、周りの子供にまだ信じてんのかよーと言われるのも可哀想です。どうせ何かテレビや漫画、このご時世ネットなんかで知るくらいなら、さくらえびで知って欲しい。

私も、子供が小学生…2年生は早いかな、中学年くらいで…になったらそっと「さくらえび」を読ませてみようと思います。その後はフィンランド製のおもちゃでも買います。子供と私の戦いです。楽しみ。